DAT山行計画

DAT 4月山行計画案内

4月9日(月) 大山:矢筈谷or三鈷峰北東ルンぜMK OOE
 
4月14日(土) 大山:桃源郷キャンプ MK オープン参加

4月15日(日) 大山:春の恵みを感じる山行 MK オープン参加

4月23日(月) 大山:甲川(予定MK OOE


オープン参加の山行 4/15残雪の桃源郷 6/17甲川キャニオリング 8/14・15甲川キャンプ&沢登り 10/21紅葉の藪漕ぎ矢筈谷&キノコ観察 12/16 初冬期の雪の輝き大山一の沢








2018年1月5日金曜日

2018冬 大休峠夜間雪中行軍

2017.12.30~31
大休峠への夜間雪中行軍は、今回で3回目となった。12月31日はTの祥月命日であり、特別な思いをもってこの山行に臨んだ。大休峠での思い出や思い入れは、それぞれにたくさんあると思うが、私にもある。その思いを、この山行を全うすることで、Tへの感謝の気持ちと、仲間の安全登山を見守っていただきたいという祈りを、捧げさせていただいた。12月30日に私の仕事を終えてから、簡単な鍋料理の具材とシングルモルト、そして雪で割るグレーンウイスキーを一本用意して香取を出発した。月明かりにブナの木が照らされ、雪の上に影が映る。風もなく音もなく、青黒く映る影の上を踏みしめながら、ブナの樹林を潜り抜けていく。夜間雪中行軍の難しさは、周りの景色が視界に入らないことだ。ピンクテープの存在もまったくその役割を果たさない。中国自然歩道とGPSだけを頼りにしていけるような山ではない。足の裏に感じる地形と、幾度となく現れる小さな谷を渡渉するスキル、大休峠避難小屋の位置を地図上で見失わないよう現在地を同定する読図の経験が必要だ。今回、初めてのスキーツアーとなるYMが、この山行のパートナーになってくれた。スキーツアーは体力もさることながら、状況に応じた対応力が必要となる。慣れればなんてことないが、そうなるまでに何度しょっぱい雪を噛んだことか数えきれない。ルーティーンというか所作というかを、実践において何度も積み重ねて体得するしか方法はない。大谷を前にして、スプリットボードの彼は体力を消耗していた。大谷を登り始めたとき、急な斜度と藪を回避して上部から途中ツボ足に切り替えて大谷を上がった。ここからは、中国自然歩道に沿って避難小屋まで行くと簡単なのだが、大谷の直登でルートを外すと夜間は簡単に戻すことができない。上り下りを繰り返し、無駄に体力を消耗させるよりも、高度を落とさずトラバースして、野田の尾根まで進むのが賢明である。先ほどまで明るかった月の明かりは山に隠れ、闇夜に突き出る藪が行く手を阻む。小さな谷を何度も渡渉し香取を出発してから6時間半後の、23:30大休峠避難小屋に到着した。
雪が少ない分だけ藪が多く、YMに厳しい山を経験させてしまったようにも思ったが、真夜中の大山に対峙する彼の熱意が伝わり、とても嬉しかった。もっとスマートで、ファッショナブルで、花のある山行が数多くある中、真夜中に雪に埋もれて藪を漕ぐ今回の山行に付き合ってくれて感謝の気持ちしかない。雪で割った知多を酌み交わし、ホルモン鍋をつついた。雪を溶かして湯たんぽを作り、シュラフに入れたとたんに眠ってしまった。翌朝下山し、Tの墓前に近況の報告を行い手を合わせた。Tとの思い出の跡に、OOE、YM、ADA達や仲間との山の思い出がたくさんできてきた。MRの紹介で出合ったTGとの新しい試みも、たくさんの仲間の支援のおかげで、大きな事業へと成長していくと確信している。新しい自分たちの山を心から楽しみながら、お世話になった皆様方への感謝の気持ちは忘れず、大山にDATのトレースを刻んでいきたい。

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