DAT山行計画

DAT 4月山行計画案内

4月9日(月) 大山:矢筈谷or三鈷峰北東ルンぜMK OOE
 
4月14日(土) 大山:桃源郷キャンプ MK オープン参加

4月15日(日) 大山:春の恵みを感じる山行 MK オープン参加

4月23日(月) 大山:甲川(予定MK OOE


オープン参加の山行 4/15残雪の桃源郷 6/17甲川キャニオリング 8/14・15甲川キャンプ&沢登り 10/21紅葉の藪漕ぎ矢筈谷&キノコ観察 12/16 初冬期の雪の輝き大山一の沢








2017年11月27日月曜日

2017秋 大山:一の沢 積雪期限定山行

雄々し剣ヶ峰
 大山一の沢からの入山は頂上台地の植生保護のために禁止されているが、この時期になると、頂上台地は深い積雪によって植生は覆われてしまう。雪の上を歩くことで植生がダメージを受けることはないと考えている。ただ、桝水ゲートからのアプローチは長く、天候に大きく安全が左右されるため、一般登山者の入山は控えたほうが良いのかもしれない。
美しい南壁
どか雪が降るまでの初冬期や、頂上台地が60cm程度の積雪がある11月などは、ひどいラッセルもなく春山を歩くようで気持ちが良い。特に天候の条件の良い日は最高の気分だ。相棒のOOEとは2回目の一の沢となる。前回は視界不良で景色をみることができなかった。今回はじめて、この絶景をみることができたと満足していた。
一の沢源頭
 この時期は持っていく装備に困ることがよくあった。今はあまり困らない。余計なものは置いていきたいと、誰もが考えることだとおもうが、私は冬山に体や装備を慣らすために、スノーシュー以外は持っていくようにしている。どこかで使えるときがあれば使ってみようという気構えで向かえば、山行もより楽しさが増す。
 アイゼンもワカンもどこかで使えるとこはないかと探したが、今回は使うところがまったくなかった。いつもはクラストする上部もモナカのままで、キックがよく効いた。ピッケルも後ろに刺したままで、出番はなかった。帰りは前々回と同じく正面を下った。2名の女性がサングラスをして上がってくるところに遭遇した。下降を始めたときに気が付いたため、せっかくのノントレースを下山の私たちが汚してしまって申し訳なく思った。
冬はすぐそこ

すがすがしい笑顔で慣れた足運びで上がっていく様は、とてもかっこよく、また美しかった。どこまでも、透き通るような青い空に映える秋の雲。表面がキラキラと輝き一面を埋め尽くす白い雪。絶景に人の心は洗われてどんな山屋の顔も笑顔にさせる。これから雪も深くなり一層危険も増してくる。冬の山は一日どころか、一瞬で状況が変わる。さっきまで何ともなかったのに、ホワイトアウトに巻かれて、気がつけば弥山沢に滑落してしまったこともあった。危険は徐々にやってくるのでなく、突然、致命的なダメージを与えに襲ってくる。安易にWEBの情報を鵜呑みにして自らを危険にさらすことは控えるべきだと考える。山は誰と何処に登ろうが自由だと思うが、強い自制とモラルをもって、大山と対峙していきたいと考えている。


 

2017年11月24日金曜日

2017秋 大山山系里山古道調査

神聖な池にかかる薄雪
大山には2つの登山道「夏山登山道」・「ユートピアルート」があり、「自然学習のみち」・「史跡探訪のみち」・「大山参詣のみち」の3つ中国自然歩道がある。国や県が維持管理をしているのはこれらの道である。大山概念図には、これら以外の径(踏跡)も記載されている。大山は古くから里山の生活と密接した関係にあり、今でも、たくさんの径が存在する。概念図に載っているルートは、そもそもが、先人が山の生活で使った径であり、観光や登山を目的として作られたものではないと言えるかもしれない。それらは特別保護区に指定された地域にあり、決して荒らされるようなことがあってはならない。実際に、トラロープが残置されルート工作されたようなところも存在する。人工物を放置する勝手な行為は決して許されるべきではない。私たちは、強い自制心とモラルをもって、謙虚に大山と対峙するべきであると思う。
雪の道を探訪する
話は変わって、山麓の集落から大山横手道につながる古道が複数存在するのをご存じだろうか。現在は、その古道の上に土砂が堆積し、その上にブナやナラなど繁茂している。歴史文献も少なく、それらの全体像を把握するのは容易ではない。私は山仲間を通じて、歴史や自然造形物との結びつきを紐解きながら、大山の古道に深く分け入り、山里と大山を結びつけるロマンを創造する方々に出合った。これらの古道が存在する地域は、特別保護区から外れた普通地域や第三種保護地域に指定されたところが多い。しかるべき申請を行い、見どころある古道を復活させ、誰も知らぬ古くも新しい魅力ある大山を発信しようと活動している姿に心より感銘を受けた。
雪に映える黄や赤、樹の影

 この夏の沢登教室に始まり、某所で行われた紅葉のトレッキングツアーに至っては、ルートの調査や伐開に協力させていただいた。DAT創設の初の活動で、素晴らしい道を創造することに協力させていただけたことは、とても光栄である。この魅力あるルートが「山と渓谷」でプレスリリースされることが決まっている。それまでは、誠に残念ではあるが詳細は控えたい。ゆくゆくは、初冬期、厳冬期、残雪期と、魅力ある古道の姿を、ここでも詳しく紹介したいと考えている。

2017年11月10日金曜日

2017秋 大山 D・A・T チームブログ開始。

真ん中の沢は横手口沢
「大山の奥深さを通じて仲間の絆を深める。」私の趣旨に賛同してくださった仲間と、「D・A・T」を立ち上げました。この三文字の頭文字にはいろんな言葉や文字、意味や想いが入ります。大山を通じて出合った素晴らしい方々のおかげで、たくさんの経験や思い出を作らせていただきました。何も知らない私に、一から教えてくださった山の師匠への感謝を忘れず、奥深い大山を彷徨っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 秋の景色は特に美しい。カエデの鮮やかな赤は気分を高揚させ、ブナの黄色は楽しく笑顔にさせる。 空の青は心をクリアにリセットさせ、ひらひら落ちるナラの葉は、斜陽に照らされモーブの美しさを際立たせる。秋の美しさに透明感は欠かせない。心が汚れているほど、敏感に透明感を感じるように思う。
冬支度の大山
氷の付いた木道を渡りながら
 大山は国立公園で特別保護区に指定されているエリアがたくさんある。山頂は木道を外れてはならないし侵入してはならない径もたくさんある。理由は植生を保護するため。登山者の安全を守るため。そして救助に携わる方の安全を守るため。
 山は誰と何処から登ろうが自由だ。
自由だからこそ、自分を律するモラルが重要だ。好きにやって良い自由はない。
 この径は、無雪期も積雪期も何回も下ったが、登ったのは今回が初めてだった。知っているのと分かるのは違う。私の知っている大山はたくさんあるが、分かっている大山はほんの僅かだろうと今回思った。新しい山が始まる。心強い相棒と山頂に立ち凛とした空気に、気が引き締まる思いがした。
山行メンバー OE MK